インプラントの説明
インプラントの基礎知識 | インプラントの種類と構造 | メリット・デメリット |
メリット・デメリット
ブリッジ・入れ歯との比較
ブリッジや入れ歯での治療で考えてみましょう。奥歯を1本抜いた場合は、その両側の歯を削って3本分の新しい歯を作るか、金属の金具で両側の歯を固定します。したがって両側の歯は、虫歯や歯周病になりやすく、とても傷みやすいのです。
インプラントも金属を骨に埋め込むという外科的な処置が必要ですが、埋め込んだインプラントが歯から骨に力を与え続けるため、かえってその部分の骨が痩せないまま、丈夫な顎を保つことができるという利点があります。
インプラントのデメリットについて
インプラントの欠点はもちろん、治療期間が長くなり、外科手術が必要になること、治療費が自費になることです。このうち特に、外科手術に関しては、糖尿病(血糖値200以上)・高血圧・腎臓病・重篤な貧血などの症状がみられる場合、インプラント治療は諦めていただくことがあります。また、あごの骨が薄かったり、骨密度が低い患者さんも治療ができない場合があります。そのため、精度の高いCT装置などを駆使して骨の状態を調べたり、身体の機能や状態についても事前に十分な検査が必要です。
また、インプラントは金属なので「何もしないでも長く使える」ということで誤解されがちです。しかしながら実は治療後も、骨との結合状態をチェックしたり、細菌感染など起こしていないか、歯周病になっていないかなど、定期的な点検があって初めて長く使えるのです。半年に一度は定期点検を必ず受けるようにしていただく必要があります。少々面倒だとお思いになるかもしれませんが、定期点検では、他の歯の状態もチェックしますので、お口の状態を全体的に健康に保つには、良い習慣になると思います。
愛媛県立南宇和病院 |
また最近では、低価格を謳ったインプラント治療でトラブルが発生するケースも相次いでいます。実はインプラント治療は何も資格がなくても治療ができてしまうため(H24現在の医療制度では)、医師によってはかなり技術や意識の違いがあります。このような患者さんの安全を守るため、当院の医師はインプラント専門医の認定を取得し、南宇和病院と連携のうえ医療設備の体制を万全に整えた状態で治療を行っていますので、安心して相談していただいくことができます。
インプラントや歯科治療がどうして費用がかかるのか?
基本的にインプラントの費用が高いとは,私は思っていません。それは何故か?世界中同じ値段だからです。どこの国に行っても同じくらいの値段です。日本の場合,健康保険制度のおかげで,普通の歯科治療がとても安いのです。そんな国は世界中で日本だけなのです。